小さい葡萄、大きい葡萄

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案内の旗 ぶどう棚の下
 舌切り雀の小さい葛籠、大きい葛籠のような話です。毎年ぶどう狩りに行くのですが、多くの葡萄農家が共同で運営しているので入る畑は毎回違います。筵を借りて広げる場所を探していたら、隅の一角がぽっかり空いていたのでそこに決めました。
 座ると頭の上に成っている物を採ります。今年の葡萄はいつもの半分ぐらいの大きさしかないな、と思いながら四房とって氷水に漬けました。農園でバケツを用意しているのですが、クーラーボックスに氷を入れて持参します。冷やした葡萄はと〜っても美味しいのです。
袋の中で育つ葡萄 氷水で冷やす
 今年は暫く雨が降らなかったので例年よりもはるかに甘みが強いので大満足です。いつもは二房食べたらもういらないとなるのに小振りなのと美味しいので追加を妻が採りに行きました。皆が筵を広げているところまで行くと、倍程大きな物が採れました。ところが色も違うし水っぽくて最初に食べた物とは明らかに種類が違います。
 不味い方に陣取っている人がこちらに採りに来たので見ていると、袋に触ったらどれも小さいので一つも採らずに向こうに行ってしまいました。こっちの方が美味しいですよと言いかけたのですが、営業妨害になってもと思いやめました。こちらも今迄はできるだけ大きな物を探していたのです。
 良く考えたら、食べ放題なので大きな物を選ぶ必要は無かったのです。葡萄に限らず私達はこのような感覚で色々な物を選択しているのかもしれません。

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