ドリアンと日本人の不幸な関係 情報過多のようにみえて、一定範囲の情報しか入手できない私達は、多くの素敵なチャンスを失っているのかもしれません。 ドリアンほど誤解されている果物はありません。良識或る人間は、生涯決して口にする事の無い食品の筆頭がドリアンではないでしょうか。悪魔のフルーツ、買ってきてホテルの部屋で食べようとすると追い出されてしまうほど臭い・・・・食べなれた現地の人以外にその美味しさは分からない物・・・ |
![]() |
トロントのスパーマーケットで冷凍ドリアンが3ドルで売っていました。その前にダウンタウンの中華街で、常温で山積みされているのを見ていたのですが、何となくその気になりませんでした。ところが冷凍食品のコーナーでそれを見つけた時にはためらわず手が出ました。棘が凄くて手頃な大きさの物を選ぶ間怪我をしないかとヒヤヒヤしました。 |
![]() |
娘とイラン人の旦那の暮らす家には広い裏庭があります。向こうにいる間、一番長い時間を過ごしたのがこの椅子とテーブルが置いている芝生の庭です。モスターファ(旦那)がバーベキューの準備をする間に包丁でドリアンを切り分けました。 |
![]() |
真ん中が凍る寸前の状態でかなり力を入れないと刃が通りません。タオルで押さえて格闘する間に何度か手が滑って棘が刺さりそうになりました。果物の棘と言うにはあまりにも荒々しくて、まるで海のギャング鬼ヒトデを扱う心境です。 「あれ!良い匂いがしている」切る前の第一声がこれでした。嘘も隠しも無く、フルーティな良い匂いがプーンとしていました。何とか4等分できて、スプーンですくって食べた時の感想は・・・・
「確かに・・・果物の王様だ!!」 良い出会いは何時から始まっても、以後の人生を変えてしまいます。 |