勝たない事

2003年の誕生日に
来たメッセージ

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墨書したメッセージ
還暦を迎えられない家系と言われて・・・HP管理者の事です
 幼児の頃から20代始めの、約20年間同居していた父方の祖母は悲観的な物言いの多い人でした。その祖母から「うちは代々後家の相で、男は還暦を迎える事ができないと絶えず聞かされてきました。 青年期から健康食品、健康機器、死生観に強い関心があったのは しっかりと植えつけられた強迫観念が原因です。輪廻転生や、前世 の記憶について書かれた精神世界の本にのめりこんでいったのは 当然の流れと言えます。還暦を1年前にして、その強迫観念はすっかり拭い去られました・・・・(記憶を辿ると、結核と戦争が我が家系の男達の短命の原因です)

新しい公案が送られてきました
 力を緩めると言う事は、何もしないで漫然と生きていく事ではないと繰り返し気付かされます。自分はこうすると覚悟したら、超自己中心的に振舞っても良いと知りました。今回の「勝たない」も、殆どの父親 が息子に向かって言う「誰にも負けるな」のアンチテーゼと考えると大 間違いをしてしまいそうです。

 「勝つ負ける」からすぐに思い浮かべるのは、ライバルと競り勝って妻にした、ライバルと競い合って部長になった、多くの同業者と競り合って落札した、営業の販売競争でトップをとった・・・・・等と或る限られた 選択肢の中で競り勝った状態です。

比べる事が出来ない状態になれば
 誰もがやっていない事を、超自己中心的に一所懸命やっているけれども肩に力が入っていない時には、比較される事もなければ、限られた選択肢なんて言うものはありません。 どんな立場の人でも、人とは比べる事が出来ない分野で自己が発揮できたら面白い世の中になりそうです。 ・・・・・・と今回のメッセージを受け止めましたが如何でしょうか?

力を緩めたお陰で
 我社は他社と比較できない状態になっています。同業他社とは全く違う路線を歩んでいますので、勝ち負けには縁の無い状態が続いています。 同業他社がメーカーから表彰を受けようが、儲け話に乗って小銭を稼 ごうがうちはうちだと気にならなくなったのはルンル会員になった頃からです。その間に他の業者の地域では見せかけだけの製品が増えて、 値引き競争も激しくなり 、以前のように製品が売れなくなりました。最近はメーカーが新製品を開発して同業者のところに持って行くと「○○さんで売ってもらったら?」と当方の会社の名前を出すのが断り 文句になっているとメーカーの若い営業マンが嘆いています。( ̄^ ̄) どうだ!と臆面も無く自画自賛できるのは有り難い事です。

蛇足・・・終戦後、野球を筆頭に団体競技に打ち込む事によって、心身共に健全な若者が育つと四六時中刷り込んできたのは、日本人を次元の低い勝ち負けの世界に封じ込める目的があったのでしょうか?

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