近江神宮ルンルでの
植原先生の話
ヤマト呼吸とは
近江勧学館にて

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ヤマト呼吸(普段、植原先生がされている呼吸です)2012.9.16

 近江神宮ルンルで、植原先生が日本人本来の呼吸法について話されました。
 先生は今まで、呼吸法について、いろいろ質問を受けたり、お話をされたこともありましたが、実際には、普段ルンルの中でミトコンドリア活性呼吸をやっていなかったし、もしやっていたらルンルが出来なくなっていた、ということでした。

 そこで、ルンルで先生がどのように呼吸をしているかをご自身で分析して、そのやり方を教えて下さいました。 とりあえず、最初は説明なしで、やって見せますとおっしゃって、先生が呼吸を実演されました。
 息を吸うときも、また、吐くときも、お腹と胸が膨らんだり減っこんだりしない呼吸です。日本人は本来このように呼吸をしていたということから、仮にヤマト呼吸と名付けられました。

 日本人は古来、着物を着て生活していたので、このような呼吸が自然に出来ていたのだそうです。若い人が何かのセレモニーで着物を着ると、すぐ着崩れするという声を聞くのは、呼吸のたびに胸やお腹が大きく膨らんだり減っこんだりして帯や腰紐がずり落ちてくるからだ、ということでした。 

 武道でも、本来は呼吸を読まれたほうが負けなので、呼吸をしても吸うタイミングが相手にさとられないように、お腹や胸を動かさないのが普通だったのだそうです。 学校体育では、直立不動の姿勢が良いとされていますので、背中を丸めたような緩んだ姿勢をすると怒られます。 

 しかし、日本人本来の姿勢を考えると、背中が丸まって骨盤が前に入り、手足もダランとして、首が少し前に出ている姿勢が自然なのだそうです。
 弓道で八段の試験があるのですが、首が前に出ていないと、構えるときに、顔全体ではなく目だけで的を追ってしまうので、それだけで試験に落ちてしまうのだそうです。 

 ヤマト呼吸で胸もお腹も動かさないで呼吸をしようとすれば、必然的に横隔膜を下げるしかないです。直立不動の姿勢だと、下がった横隔膜を支えることが出来ないけれど、猫背でダランとした格好だと前に入った骨盤が横隔膜を支えてくれます。 

 最初はアグラや正座など、座った姿勢で練習して、慣れてくれば立ったままでもヤマト呼吸が出来るようになります。ただ、ダランとした姿勢は相手にだらしない印象を与えることがあるので、人と会うときとか周りの環境に応じて、良い姿勢とダランとした姿勢を上手く使い分けて下さいと、先生はおっしゃっていました。

 一呼吸でも凄く運動量が多くて、あまり長く呼吸すると辛くて嫌になるので、最初は3秒で吸って3秒で吐くくらいから始めると良いそうです。それを4秒5秒と延ばして行って、10秒で出来たら達人です。  

 吸って10秒、吐いて10秒だと、1分間に3回しか呼吸をしていないからです。もし、1分間に1回しか呼吸をしなくなれば、それは名人ですと、いうことでした。ヤマト呼吸をすることで、普段なかなか出来ない内臓のマッサージがいつも出来るようになるので、体調が良くなる、健康になる、痩せる…など、様々な効果が期待できます。

 この呼吸を、時間があるときやリラックスしているときに、やり続けて下さい、とのことでした。ちなみに、次の日お腹の周りが痛くなるのは筋肉痛です、普段使っていなかった筋肉の運動をしたからで気にすることはありません、痛くなるのはとても良いことですと、おっしゃっていました。

会員さんからの質問に答えられました。 
 Q:呼吸は鼻でするのですか、口から吐くのですか?
 A:呼吸は基本、鼻で吸って鼻で吐いて下さい。
  Q:これまでご指導のあった、 息を長く吐いて吐いて吐ききるというのは、どうなるのですか?

 A:ヤマト呼吸が出来るようになってから、次の段階です。剣の立合いでも、長く吐ける方が勝つからです。は〜っと息を吐いたときに袴がずり落ちたら、それで負けですから。商売でも、そうですよ。口を開けたまま呼吸をしているとアホづらを晒しますから、簡単につけ込まれます。  

 説明の前後で、植原先生が何度もヤマト呼吸をやって見せて下さいました。会場のみんなでやってみましたが、慣れないうちは呼吸に併せて胸やお腹が動いてしまったり、上手く行った時には凄い運動量を実感したりと、大いに盛り上がりました。

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