2017年3月19日 京都ルンル 植原先生と古いルンル会員の多くは、緩みとMMSのデトックス効果で「疲れ」と言うものを感じない日々を過ごしています。疲れとは、脳が疲れたと感じるだけで、筋肉や目が疲れるという事はありません。(筋肉痛は別の要素です) 新しい会員さんからの質問をきっかけに、植原先生は脳が疲れないので睡眠を必要としなかった発明家、伴五紀氏の話をされました。生涯に約2,400件の特許を取得し、世界中の企業が無償でその恩恵を受けていますが、植原先生から聞くまでは名前も知らなかった人が殆どだと思います。 植原先生曰く、エジソンのようなインチキ発明家ではなく、伴五紀氏こそ本物の発明家であり、80歳を超えてもゲームセンターでは若者を抑えて常にチャンピオンでした。 伴五紀氏に関しては、伴五紀財団のホームページをご覧ください。 伴五紀氏を動かしていたものは超の付く合理性で、氏による「人間の怠けたい欲求からくる戒めるべき迷信15箇条」は、植原先生がルンルの場でよく話される内容に通じるものがありますので、転記します。最初の文章が迷信で、・・・の後が伴五紀氏の考えです。伴五紀氏の行動原理は、企業経営者にも、個人商店主にも必要とされるものではないかと思います。 人間の怠けたい欲求からくる迷信15箇条 迷信1.長く考えているほど良い考えがでてくるものである。・・・長く考える人のアタマはカラッポであり、良い考えというものは必ずしも時間の関数ではない。 迷信2.研究者は他人に期待してはならない。自分の責任において仕事をすることが正しい研究者の姿勢だ。・・・怠けても気付かれないし、自分を正当化できる。自由で勝手なことができる。 迷信3.創造するためには、他の文献や参考書などは見ないほうが良い。先入観を排除して、斬新なアイデアを生み出す努力をするのが有能な研究者である。・・・文献を読む労力と他人に聞く労力を掛けなくて済むし、聞くことで感じるコンプレックスからも解放される。 迷信4.民主的な仕事をするためには、多くの人たちの同意を得る必要があるから、時間を掛けて十分に話し合って行うべきである。・・・責任の分散。時間を掛けなくても十分に話し合うことはできる。怠け者集団の共通心理。 迷信5.アタマを休めなければ名案は浮かばない。気分転換の休息、設備などを研究者に与えるのは当然である。・・・アタマは使いすぎて壊れることはない。休息することによりかえって鈍くなる。気分転換という名目で怠けてはならない。 迷信6.期限を切られていては良い仕事ができない。研究者には、拙速ということは許されない。・・・逆である。追い詰められたとき、普段よりも能力を発揮するのが、普通の人間の本性である。研究のスピード化の責任をすり替えてはならない。 迷信7.研究者の仕事は全面的に任せてくれた方が良い仕事ができる。上司や関連部門からの指示や意見など百害あって一理なしである。・・・全面的に任せることのできない無能な研究者に限ってこのような理屈をこねる。方向違いの研究を勝手にやられたら怠け者どころか邪魔者にもなりかねない。 迷信8.夜になるとアタマが冴えてくる。したがって研究者の勤務簿やタイムカードなどナンセンスである。・・・どこかに属している以上、これは自分勝手な理屈であり、プロの研究者は昼間にアタマが冴えるものである。 迷信9.良い環境と良い設備がなければ良い研究者は育たない。・・・自分の能力不足や怠け心を環境や設備に責任転嫁することは許されない。 迷信10.基礎研究を十分にし、各種の調査を十分にすることが良い研究開発をするための必要条件である。・・・基礎研究は学生や学者に任せればよい。怠け者が気を使わなくても、十分に基礎研究はなされているから、その結果を信用して本業に集中すべきである。各種の調査は必要最低限の時間の中で行うものである。 迷信11.努力をしただけでは良い研究は達成できない。研究者としての能力がなければ駄目である。・・・研究開発の仕事は努力、とくに訓練の結晶である。失敗を繰り返すのが訓練。一歩ずつ登れば、必ず山の頂点に辿り着く。 迷信12.テーマができたら、まずその否定要素を探しだすよう慎重に研究をはじめなくてはいけない。・・・研究者の姿勢は常に未知への挑戦である。はじめから逃避、責任逃れのような態度は怠け者そのものである。 迷信13.特定の思想や偏った意見は開発にとって有害となる。・・・管理職を専門にしているタイプに多く、リーダーシップを取る能力に欠けている。 迷信14.研究には常に困難が待ち構えている。忍耐と努力が研究者には必要とされる。・・・いかなる仕事でも苦労がある。ことさらに難しい仕事であると強調するのは笑止である。難しいと感じるのは仕事ではなく、その人の頭脳構造のほうである。 迷信15.与えられたテーマでは研究者の能力は発揮できない。自由なテーマで仕事をさせるべきである。・・・命令された仕事を100%こなせる人には次から次へと仕事が与えられてくるはずである。命令された仕事も満足にできない研究者にどうして良い仕事を任せることができようか。 |