考え続けると、ご褒美が
もらえることがあります。

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会員A氏投稿

2014年1月13日 大阪ルンル
植原先生のお話です。

 最初は分からなかったことでも、ずっと長い間考え続けていると、あるとき急に、ご褒美がもらえる(答えが分かる)ことがあります。

 遣唐使の時代、日本の遣唐船は日本と中国との間を自由に行き来することが出来ました。しかし、あるころを境に、正確に行き来することが出来なくなってしまったのです。それは、なぜだったのでしょうか?

 …星が揺らぐ、ゆらゆら揺れるということが分かったのは、江戸時代のことです。ある女の子が毎日、同じ時間に、お風呂に入っている時に星を眺めていました。昔のお風呂の窓って、どのようなものだったか、ご存じですか?そうです、縦に木の目隠しが入っていて隙間の幅を変えることが出来たのです。それで、その女の子は、毎日同じ時間に見える星の位置が変わるということに気づいたのでした。

 遣唐使の時代、日本人は天頂星を基準に航海をしていました。それが、中国の方式に習って北極星を基準にするようになってから、正確に行き来することが出来なくなってしまったのです。

 同じ時間に空の真上に来る天頂星は、ほとんど揺らぎません。なので、天頂星を基準にしている時には、自分たちが移動するに従って天頂星の見え方がどう変わるかを観測することで、正確な航海をすることが出来たのです。もちろん、季節や地域によって、それぞれ基準になる天頂星があったものと思われます。

 このように、最初は分からなかったことでも、ずっと長い間考え続けていると、あるとき急に、ご褒美がもらえる(答えが分かる)ことがあります。

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