ルンルの会

新規事業の落とし穴

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分解された自転車
新品状態から無残に崩壊していく盗難自転車
同業者が縊死したと聞いて
直接は面識の無い四国の同業者が首を吊ったとメーカーの営業マンから聞きました。他の業種に比べて大儲けは出来ない代わりに比較的安定した経営が可能な学校 教材販売業で自殺に追い込まれたのはどうした事だろうと事情を聞きました。

携帯電話の取次店をやっていた
今ほど携帯電話が普及していない頃に、新規事業として携帯電話の取次店を立ち上げたと言うことです 。一時は羽振りが良かったようです。ところが普及が進むに連れて販売店が乱立し手数料もどんどん安くなっていき、お洒落なアンテナショップが現れるようになると小汚い店は見向きもされなくなったようです。

本業は人任せ
持っている市場は悪くないのに、本人の中で本業は斜陽産業で新規事業で生き残るしかないと言う思いがあったようです。だから携帯電話の事業だけに全ての力と時間を注ぎ込んで、本業は社員さんにまかせっきりにしていたようです。

昔パソコン販売に期待を
かけた同業者も消えました

これは本人と直接面識がありますので経緯は良く知っていますが「この業界は先が無い」と口癖のように言っていた男です。うちも取引している或る教材メーカーがパソコンが普及する初期の頃に「これからはどんどんパソコンが必要な時代が来る」とIBMパソコンの販売代理店契約を呼び掛けたのに飛びついたのです。仕掛けた教材メーカーは数年でその事業部門を閉鎖しています。

スキルは無いのに
理屈っぽい人でした

消えた同業者は具体的な技術やメカに対する知識は持たないけれど、やたら理屈っぽい人でした。 携帯電話の取次店にしろパソコン販売にしろ、これから普及すると言う説明に嘘はありません。 ただ継続した儲けに繋がる夢の新規事業だと言う説明に見通しの甘さがあった訳です。

まず触ってみる
当方の場合はメカ好きの気質が先行して、販売して儲けようと考える前にどんなものか触ってみようと思いました。とりあえずデモ機を一台購入して、バカ高いワープロソフト(一太郎と言う名前になる前のJXワード)やゲームソフトも数本同時に購入して触りまくりました。そしてこのレベルでは使い物にならないとすぐに気が付きました。 その前から8ビットパソコンは散々触っていましたので判断できたのかもしれません。

かっこいいパンフに
飛びつくと失敗する

それからも色々な新規事業の誘いはありましたが、バックに学者がついていると説明パンフに書かれているものは全て無視しました。机上の空論で商売は出来ません。
最先端の情報分野で成功している友人はいますが、彼の場合は儲けの切り口を全部自分の嗅覚で見つけて一から事業化しています。今回の同業者の自殺で、かっこいい説明パンフで素人に参加を呼び掛ける新規事業は100%儲けにはつながらないと言う認識を更に強めることになりました。
※自分で物事を判断できない人は、依存心を無くす学びをしない限り商売はできません。

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