山中温泉の再生に学ぶ

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混浴の湯畑
1万円以上安く泊まれた訳
 バブル崩壊後に山中温泉街も崩壊の危機を迎えていたと言うことです。詳しくは知りませんがネットで見る限りでは、官民上げて再生に取り組ん だようです。以下にその経緯を転記します。平成9年度より実施した第1期事業は平成15年度をもって完了した。平成16年度からは第2期事業として、「街なか再生・目抜き通り整備 事業」(石川県施行) に着手した。平成17年度からは散策路整備や、街なかに芸術品を展示する「まちづくり交付金事業」(加賀市施行)に 着手した。

 今回宿泊した旅館は普段の土曜日は26100円 ですが、10月最初の3連休に限り15100円でした。理由は散歩してすぐに分かりました。あやとり橋はペンキの塗り替え中で通行止め、裏道では道路工事中、観光の目玉のこうろぎ橋の横では新築工事が派手な音をたてています。

前回訪問した時は崩壊の名残がありました
 観光客が必ず通るこうろぎ橋の入り口の横に廃墟になったホテルが 醜い姿を晒していました 。街を歩いていても活気が無いし、これは駄目 だなと感じました。ところが今回は雰囲気がガラリと変わっていました。 あの廃墟はお洒落なホテルにリニューアルされていました。それだけで はなく、通り全体が前回とは雰囲気が全く違います。安っぽくなく、わざと らしさを感じさせないハレの演出が町全体のトーンを調和させています。 今年の本格的な紅葉シーズンは殆どの旅館・ホテルは満員状態です。

歴史が長いからと言って強みにはならない
 赤福が良い例ですが、企業が300年存続しても危機は突然訪れます。販売数量に対して製造・流通システムの改革が適切でなかったという 事でしょう。危機をむかえてそのまま消えていく企業や商店が多い中で 山中温泉の着実な再生は参考になると感じました。ただこの時期に民事 再生法を申請した老舗旅館も山中温泉にありますので100%と言う訳 ではありませんが、間違いなく集客力は高まっています 。今、山中温泉で価格やサービス面で最も幅広い客層を掴んでいるのは昨年潰れた老舗2軒を買い取って、今年の4月と9月にリニューアルオ ープンさせた静岡が本社のホテルチェーンが経営している旅館だという 事実もあります。その会社の自体の歴史は28年です。800年の歴史が ある温泉街再生の牽引役が他府県の若い企業だと言う事です。

インターネットの積極的な活用も再生の要因か
  山中温泉の再生に大きく貢献していると考えられるのが各旅館・ホテル がネットを最大限に活用している事です。 考えられる全ての旅行検索サ イトに詳細な情報が登録されています。 さらに評価欄で宿泊客に酷評さ れた点は何らかの形で改善しています。 八百年も続いた老舗が若い宿 泊客の投稿を参考にして食事内容・接客態度・設備の改善等に敏速に 取り組むと言うのは凄い事だと思います。現実に今回宿泊した旅館Hは 食事と接客態度で酷評された点を大きく改善していました。 全員が精一杯努力している様子はいじらしさを感じるほどでした。 かなり大きな旅館ですが夕食の前に駐車場は満杯になっていました。 最近は何処でもそうですが、客の過半数はネットで予約しているよう に感じます。当方が常にじゃらんを利用するせいもありますが。

今元気が良い店
 旅行雑誌に必ず紹介されている金沢市近江町市場の市場寿しに帰路 立ち寄りました。最初は本店の回る寿しに行くつもりでしたが支店を先に 見つけたので行列の後ろに並びました。30分程かかって中に入って、本店よりこちらの方が正解とピンときました。 狭い店のカウンターの向こうで、少し恐い顔をしたおじさんがリズムを 取りながら寿しを握っていました。回転寿しではないので客の注文を聞い てから握っています。「ご注文は」とぶっきらぼうに声をかけられて「本日 のお奨めを一皿ずつ」と注文しました。一個ずつ妻と分けて食べたのです がどれもこれも美味しくて、最後にウニ、イクラ、茄子を追加してお腹が いっぱいになりました。ウニに巻いたノリもパリパリで実に美味しかった。 二人で8千円ぐらいと踏んでいたのですが、「お勘定」と声をかけたら 4千百円と予想の半額でした。行列が出来て当然です!!

近江町市場寿しの看板

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