ルンルの会
Uちゃんの事
1998年10月

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ムーの街想像図
 九月の京都ルンル前日、Uちゃんの通夜に行きました。その日の朝にUちゃんのお母さんが電話をくれました。すぐに友人のNに知らせようと電話をかけましたが「Uちゃんが・・・・・」と言ったきり、声が出無くなりました。今から四年前の夏に、佐賀の女親分Jさんから一本の電話が入りました。「○月○日にサイババツアーに行くから参加するでしょ、あなたは三人で来るよ」ガシャ!!(返事も聞かずに電話は切れました、何時もこの調子です) エーあと二週間しか無いやんか。 ところが本当に友人Nと彼の大学生の息子と三人で参加することに成りました。関西からは男性四人女性二人が参加し、その二人が大学生のUちゃんとお母さん(Hさん)でした。

 ツアー中に起こった事は、サイババ体験者の殆どに共通するものでした。 ああこんなものかで始まり、何日か経過するうちに今日は何か違うぞと全員が感じて、突然涙ザーザー、鼻汁ズーズー、頭空白状態のコースを体験しました。一番若いし可愛いのでUちゃんにさかんに話しかけようとしますが、何か浮かない顔をして皆と離れてポツンと座っていることが多いので気になっていました。 母親のHさんが、同じ生まれ年で血液型が同じAB型という事で、よくお喋りするようになりました。帰路の飛行機の中で、二人並んで座っている時に「実は、うちの娘は乳癌にかかってんね」と話し始めました。発病後一年になり、病巣部が肺の上全体に広がっていて手術が出来ない状態だという事です。

 商売の先輩である佐賀のSさんの所に相談に行くと、そこにJさんも同席していてツアーに誘われたのです。(じつはこの時に植原先生も居られたことを、数年後に知りました) Sさんは現在赤坂でヒーリングハウスを経営し、企業対象に心のセミナーの講師をされています。しかも強力なルンル普及人で、サイババツアー仲間です。帰国後一ヶ月程して、ツアー仲間で大阪ルンル会員の接骨医Y氏からルン・ルに誘われました。当時は本パラパラ時代です。イス・テーブルの会場で着席してしばらくすると知った顔が入ってきます、Hさんです。すぐに植原先生が来られたので、彼女に此処に居るよと合図だけしてルン・ルを受けました。終ってから近付いてドキンとしました。あまりにもやつれて老け込んでいるのです、コホンコホンと力の無い咳をしています。

 「帰国して十日程したらUが倒れて、今入院してるね、私も持病の喘息がぶりかえしてしもた」ツアーに関連して起こった出来事を色々と聞いてショックを受けました。Uちゃんはツアー中に他の参加者が涙を流し、浮かれ騒いでいる中で自分だけ何も感じる事が出来ないと落ち込んでいたのです。自分にはそのようなものを受ける能力がないのだと考えてしまったのです。年が若いだけに、このままでは病状が急速に悪化することは目に見えています。 その時、前夜一時間半にわたって電話でお喋りした佐賀のIさんの言葉を思い出しました。EM−Xという凄い酵素をIさんの知合いの方が入手したと言う話しです。Iさんは私より二回りほど年下のチャーミングな女性で、インド最後の夜、本当に不思議な偶然から並んで食事をすることになりました。

 最後ぐらいまともなホテルに泊まろうかと皆の希望で、粗末なコンクリート打ちっぱなしの小屋から移動した夜です。久しぶりのビールを呑み、ご馳走を食べながらお喋りをしている内に、突然二人は同時に同じ事を言いました。 「あの時、同じ事を話してたね」、パッ!と鮮明に同じ情景が脳裏に浮かび上がりました。あまり広くない白い石造りの部屋に、石のテーブルとイスがあり二人は並んで座っています。四角く切った窓の外には、穏やかな青い海が広がっています。そこが何処で、何時の時代で、その後何が起こったかも、はっきり思い出しました。二人は神官の先輩、後輩で私は後輩です。両者のDNAの中にある、全人類の記憶の一部が共鳴したのかもしれません。帰国後も、週に一回電話を掛け合うようになりました。大阪ルンルから帰宅してすぐに電話をかけました。事情を報告し、EM−Xが入手可能かどうか尋ねました。

 小数の先進的な医者に、サンプルとして供給されているだけなので、難し いかも知れないけど手配してみると返事をしてくれました。驚いたことに、二日後Hさんの手元にボトルが届きました。同時にこちらにも小さな容器が届きました。蓋をとって傾けると、掌の上にドロリとした液体が盛り上がります。フワーと暖かく優しい何かが広がります。現在販売されている物とは、かなり違っています。それから三週間経って、驚くべき報告がHさんから入りました。「Uの患部が三分の二に縮小して元気になったので、大学に行けるようになってん」医者が不思議がっていたとの事で、ヤッターと言う気分です。それからどんどん良くなって行ったかと言うと、そうではありません。以来四年間、本当に沢山々の報告をHさんから聞きました。

 こちらからも正木先生の神経波磁力線(Mリング)を手始めに沢山の情報を伝えました。サイババツアーの仲間達も直接、間接に様々な支援をしていたようです。小康状態の時には、Hさんが我が家に遊びに来た事もあります。それは三年前の1月16日でした、あの日(阪神、淡路地震)の前日です。長崎の川棚にある喫茶アンデルセンで、マスターの久村さんがタバコを差し貫いた五十円玉を彼女に見せました。 「この穴おかしいで、西洋梨の形にゆがんでるで」とケラケラ笑います。そんなアホなと別の五十円玉を出して、並べて覗いてみますと、確かにアンデルセンの方だけはっきりと歪んでいます。妻も、ほんまやと言います、三人共訳が分からずに、お腹を抱えて笑い転げました。彼女が家に帰り着けるギリギリの時間に駅に送って、私達夫婦は床に付きました。

 何故か二人とも全然眠れません、寝返りばかり打ちながら明け方になって、一瞬うとうとした時にドーン、グラグラと来たのです・・・阪神淡路大震災です。そんなエピソードのある年月の間に、Hさんも、私も、ツアー仲間も誰一人としてUちゃんが逝ってしまうと考えた者はいません、Uちゃんを除いては・・・ 「病気が直ったら、この経験を生かして看護婦になりたい」と言っていた彼女が、何時死を避けられないものとして、静かな気持ちで受け入れたのかは誰にも分かりません。両親に心配されたくないと、最終段階になっても美味しいと言ってご飯を食べ、毎日二回、おむつを使わずに排便し続けた彼女がポツリとHさんに言いました「お母さん、もう私にあまり期待をかけんといてね」 それまで、Hさんが持ち込む様々な民間療法の品々には抵抗して来た彼女が「EMも有難く飲ませて頂きます」と言っていたと、通夜が始まる前にHさんは語ってくれました。

 そして、「Uを見てやって」と棺の顔の部分を開けました。癌が全身に転移していて、顔の皮膚には壮絶な戦いの後が残っていました。しかしその、優しくて、美しくて、神々しいとしか表現できない表情を見た時、「ありがとう」と思わずつぶやきました。Hさんも「そやね、ほんまにこの子には、ありがとうやね」強く印象に残ったのは、通夜の席でHさんも、ご主人も終始優しく穏やかな表情でおられた事です。何故そのようなことが可能だったのかは、棺の横でHさんから聞いた話、そして今回のレポートを書くに当って了解を得る為に電話して聞いた話の中から、少しずつ理解できるようになりました。

 今まで講演会や、顕在意識で読んだ本から受け取ってきたものは、単なる知識に過ぎなかったと気が付きました。そして何が原因で癌になったか等と詮索するのも、あまり意味がない事だと気付きました。Uちゃんはある時期から、全てを「ありがとうございます」と言って受け入れるようになりました。  モルヒネが必要な痛みを訴えることもなく、食欲も排便も殆ど正常な状態で、意識が混濁することもなく、普通に眠るように静かに最後の時を迎えたのは、末期症状の癌では奇跡的なことでしょう。Hさんも、ご主人も、Uちゃんが家族の魂を成長させるために生まれてきたのだと気付いておられます。 魂の成長には、年齢や修行やトレーニングの内容や年月と言う要素は全く関係がないようです。生前からUちゃんを知っている若い住職が、読経に来る度に「Uちゃんは私の心の師です」と言ってポロポロ涙を流されるそうです。そんなお坊さんが出てきたと言うことに、日本の仏教界に明るい兆しを見ました。

 京都の仏教大学にUちゃんは通っていました。人形劇のサークルで後輩の悩みの相談相手になるなど、裏方的な役割に徹していたそうです。告別式がすんでから、色々な人が尋ねてきたそうです。Hさんは、その人達の思い出話から娘がどれほど沢山の素晴らしいものを振り蒔いてきたのかを、始めて知りました。そして自分達がどんなに素晴らしい人間の親として選ばれたのかに気が付き、感謝の気持ちで一杯になったそうです。もちろん、大きな悲しみに包まれている事でしょうが、そこからも学べると言うことは本当に凄いですね。知る限りの情報とグッズの紹介をし、Uちゃんは必ず直ると信じ切っていたので大きなショックを受けました。西洋医学は遅れている、難病はEMや様々なヒーリンググッズや高次元医学で完治すると単純に思い込んでいました。通夜の席で涙が止まらなかった背景には、力になれなかった無力感があったのでしょう。今まで、死や病気をネガティブな事と捕らえ、死んだり罷患した人の欠点探しばかりしていました。今回Uちゃんはそのような尊大な思い込みを、無言でたしなめてくれました。Uちゃんを通じた学びは継続中です。後で知ったのですが、開発されたばかりのEM-Xを送ってくださったのは植原先生でした!!

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