東北牧場

1998年8月

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東北牧場空撮
 自分が無農薬・有機栽培で野菜を育てていると、他の畑が気になります。 東北牧場というから、牛や馬の糞がごろごろ転がっていて、プーンと独特 な臭いがしてと考えていたらちょっと違いました。 一つの村がスッポリ入ってしまいそうな広大な土地で、競争馬を育てるの が本業みたいです。日本一自由な養鶏場では野性的な面がまえの鶏が、 我々を見ると走り寄ってきます。その辺は私にとってあまり感心無いのです が、畑がものすごく面白いのです。  

 とてつもない大きさの牛糞の山が幾つかあって、二年醗酵させたものから 順番に畑に入れると説明していただきました。はるか下で作業しているユン ボが小さく見えています。真っ黒なフカフカの畑は深いところでは一メートル 三十センチ以上もあり、土造りには十年掛かったそうです。 もちろん農薬も、化学肥料も、除草剤もEM(比嘉教授の)も使用していません。一番凄いのは水もやりません。完全にお天気まかせで、日照りが続くと 神頼みですと場長さんは手を合わせる真似をして笑っています。広大な畑の 中を車で移動しながら見学している時、自分が栽培しているのと同じ野菜を 見ると無意識で厳しくチェックしてしまいます。

  ナスは虫食いが殆ど目立たないので私の負け、トマトは大きさで私の勝ち (たぶん種類が違うのでしょう)、キュウリは引き分け、フンフン等と歩いていて、 大根と人参のところで大ショックです。ズボッと引き抜いたその型の良さと大 きさには負けたーと落ち込みました。収入や、会社の規模や、社会的地位や、 車のグレード等で競うのは馬鹿げている等と自分で言いながら、こんな所で 喧嘩好き、競争好きが頭をもたげます。銀座かどこかにレストランを経営されていて、野菜は全部ここの物が使われます。全国のユーザーさんに発送されている現場で甘い大根をかじらせてもらいました。  

 眼付の鋭い、真面目な顔をして実にあほな事を言うおっさんがいて、その人が 社長でした。「農業は今後この方向に必ず行くけど、若い人が参加してこないの がネックになっている。若い男がその気になっても、嫁の来てが無いのだから 無理も無いけどね。土地はいくらでもあるのに、作業する人間が足りないので一部 の土地しか利用できない」と珍しく真面目に言われます。   彼は植原先生の知人です。どなたか彼氏・彼女と一緒に東北牧場に移り住ん で百姓してみませんか。但し、今まで百姓経験が無い方が変な知識を持っていな いので良い、と断言されています。その日はここで育てた競争馬が優勝して、戦勝 会に行くという事でルン・ルの受講場所には来られませんでした。


これを書いた当時から状況が変わっています。現在は女性が社長をしていて、ルンル会員が 訪問した頃よりも事業を拡大しているようです。 2016年

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