ルンルの会
温暖化と氷河期
1998年5月

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凍る橋の画像
温暖化か寒冷化か?
 高木善之さんは温暖化の危機を訴え、中丸薫さんは氷河期に向かっていると言われます。この半年間、全く逆の情報にすっきりしない気持ちが続きました。5月になって仕事が一段落し、久しぶりに手にした本が解答を用意していました。ピーター・トムプキンズ/クリストファー・バード「土壌の神秘」春秋社です。簡単に要約すると、温暖な期間は地球の歩みの中で5%しか占めていなくて、現在は間違いなく氷河期に向かっており、温暖化が寒冷化を加速させる要因になっているということです。二酸化炭素を無制限に排出し続ける事によって、温室効果による温暖化は起こりますが、太陽から来る必要なエネルギーを遮る結果になります。そして大量に使用される化学肥料や農薬が川を経由して海に流れ込み、二酸化炭素を吸収して空気を浄化している各種のプランクトンを死滅させています。そのような事が各種データーと共に詳しく記述されています。

氷河期には大変なことが次々に起こる
 氷河期に向かうと、 地震が多発し巨大なハリケーン・竜巻が予想外の場所で発生する。地域的に旱魃が起こり次第に地球規模で広がって行き、砂漠化も進む。最近の世界のニュースを見ていると、思い当たることが多々有ります。今から20年前にCIAは次々に集まってくる具体的なデーターを基に、学者を集めて対策会議を開催しております。
  このまま手をこまねいていては、氷河期への進行が進み世界は壊滅的な打撃を受けてしまう、太陽熱の1%の10分の1を 人工的に供給する事によって進行を遅らせる事が出来るのではと、その方法が話し合われたのです。地表の広大な部分を石炭の粉で黒くするとか、大海原を黒いポリプロプレン繊維で被うとか、150万平方キロという巨大な反射装置を何千基ものロケットを使って宇宙空間に打ち上げよう等と言う莫大な費用がかかり、効果も疑わしい案が出たそうです。

食糧危機は避けられない
 どのような手を打っても食料危機は避けられないので、貧困で無力な地域では人間の大量殺戮の必要性をほのめかす結論に達しています。本には記述されていませんが、エイズ・エボラ出血熱が人為的な操作によって発生したと言う裏情報も否定できなくなります。大量殺戮の実行方法として、戦争(武器商人に莫大な利益をもたらす)、有害ウイルスの散布、様々な手段による生殖能力の低下・喪失を巧妙に画策されたら善良な市民は何も気付きません。それは50数年前のDDT散布のように善意の仮面を被って実行される場合もあります。

従兄弟から聞いた話
  寒冷化については、30年以上海釣りをしている従兄弟が次のような情報をくれました。「昨日、三重県の海で釣りをしたが、殆ど獲物は無かった。3メートルぐらいまでの表層の温度は暖かいのだが、それより深い所は水温が冷たいままだ。 たまに釣れた小さい魚を握るとひんやりと冷たかった」。また奈良の南部にいる友人は、毎年巣を作る足長蜂の姿を全く見ない事に妻が気付いたと報告してきました。そういえば私の会社の陶芸作業場の天井にも巣が8個あるのですが、今のところ一匹だけしか見ません。雑誌現代農業5月臨時増刊、「自給ルネッサンス」農文協(900円)には、1万2千年前に氷河期が終り、針葉樹林が広葉樹林に変わって行く事によって縄文文化が始まったと記述されています。季節の変化の中で、落葉が肥沃な土壌を形成し多様な動植物が生成する様を見て、縄文人は輪廻の法則を悟ったようです。

恐ろしい人類の歴史
 話は横道にそれましたが、最近人間の遺伝子が類人猿に比べて極端に種類が少ない、一度人類は2万人程度まで減少したのではないかと新聞に報道されました。又別の記事ではマンモスのミイラだったか化石だったか忘れましたが、胃の内容物に未消化の植物繊維が残っていて、気候は短期間で激変したのではないかと分析されています。縄文が始まった1万2千年前と言えば、太平洋と大西洋上にあった二つの大陸が海中に没した時期と重なります。と言う事は、二つの大陸の文明は寒冷な気候の中で展開されたのでしょうか?
  但しどちらも赤道に近い位置にあったと言う条件はありますが、現代の文明とは異なった何等かの高度なテクノロジーを持っていたとしたら、そのかなりのエネルギーを防寒の為に費やしていたかもしれません。二つの大陸が没する前に、小規模の集団が世界の各地域に移住した形跡が見られるのは、温暖化が進みテクノロジーやエネルギーを必要としなくなったと言う理由も考えられます。拡大解釈すれば、太平洋上の大陸から移住した人々が古代日本で縄文文化を原日本人と共に築き上げたのかもしれません。そうだとすれば大陸の文明が亡びに向かったことへの反省から、縄文文化は人と自然の永続的な共生を可能にするよう、高い意識をもって形成されたのかも知れません。

寒冷化に対してどう対処するか
 温暖な1万2千年間が終りつつある今、亜熱帯産のケナフの種を蒔く事も結構ですが、寒さに強い農作物の栽培に関する知識や技術を身に付け、食用になる野草や木の実に対する知識を取得する事が必要かも知れません。防寒は最小限のエネルギーで生存可能なものにしなければなりません。「自給ルネッサンス」を読んでいて、大変心強く思ったことがあります。今まで化学肥料、農薬垂れ流しの元凶だと認識していたJAや専業農家が、無農薬、有機栽培の推進に取組み、安全野菜の直売ネットワークを各地で起こしつつあると言う記事が掲載されているのです。EMの勉強がきっかけで、アマチュアが家庭菜園に取り組むのはもちろん素晴らしい事ですが、専業農家がより大きな規模で安全野菜を供給し始めたら、その効果は絶大です。今のところそのような動きはごく一部かもしれませんが、農業従事者の健康に役立ち、消費者のニーズに答える事による経営の安定が実現すれば全国に拡大して行く事でしょう。これからは身体に良い、美味しい野菜が食べられそうですね。
※ 「土壌の神秘」の中でアグニホートラが紹介されています。この文章を書いた17年後には蜜蝋蝋燭アグニホートラとして事務所で毎朝火が点されています。2016年時点では、CO2による地球温暖化の危機が常識になっていますが、何らかの意図を持って情報が操作されている可能性があります。メディアの情報を鵜呑みにすると危険です。

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