平面波スピーカー
使用レポート

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スピーカー対決の図
今話題になっている(らしい)以下の製品を入手しました。MCMAテクノロジー平面波スピーカーユニットです。5ch平面波サテライトスピーカーセット/オープン価格20,790円(税込) タイムドメインスピーカーの下にぶら下がっている板のようなものが平面波スピーカーです。
タイムドメインライトと平面波SP
色々と触ってみた感想・・・
最初酷評していたのですが、新たに入手したAVアンプに繋いで少し評価が上がりました。

◎タイムドメインスピーカーとは質の違うクリアーさで、タイムドメインが暖かい音だとしたら、こちらは非常にクールな音色です。
◎音量についてはタイムドメインLightと同程度まで出ます。但しデジタル信号の場合で、アナログの時はボリューム感の無い薄っぺらな音になります。 .
◎音域の幅は狭くサブウーハーは必ず必要です。
◎指向性が強いために耳に向けて設置しないと音が極端に小さく感じます。
◎逆に指向性が強い為に5.1チャンネルのセパレーション効果はタイムドメインよりも優れています。

やっぱり差があります・・・
新しいアンプに繋ぐとタイムドメインの5.1サラウンドが更にレベルアップした為に差は縮みませんでした。
◎音が硬くて音楽用としては不向き。
◎非常に効率が悪く、ボリュームを最大に上げても豊かさとは程遠いこじんまりした音。
総評・・・・
狭い部屋で映画を小音量で鑑賞する目的には使えます。通常のスピーカーとはかなり異質なクリアーさで、耳が遠くなった人が居たらタイムドメインスピーカーと同様に一家に一台あっても悪くは無いと思います。普通に喋る声であれば歪の限界点は高くなりますので、放送用のスピーカーとしては場所をとらずに使いやすいと思います。豊かな音量で音楽を鑑賞したい場合は、もっと大型のものが必要ですが、製品価格はYoshii9よりも高価になります。機材や設定次第で音が極端に変化しますので、オーディオの知識が乏しい人は、アンプとサブウーハーがセットになっているものを選択される方が無難です。
この製品の良い点・・・
◎入手して驚いたのは意外と重いのです。振動板が分厚いアクリル板の中に嵌め込まれています。その為に高級感は有ります
◎縦にも横にも置けて、吊り下げ用の部品も付いているのでセッティングのし易さは特筆ものです。
◎スピーカーに見えませんので目立たせたくない場合には最適。
◎但しサブウーハーは必ず必要なので配置に工夫が必要です。
可能性・・・
この製品の強みは極端に薄いということです。 タイムドメイン理論に基づいてスピーカーを作ると薄くできません。家電メーカーが自社の製品に組み込む場合は、タイムドメインスピーカーよりも平面波スピーカーの方が作業は簡単だと思います。 音域の狭さは補完する薄型コーンスピーカーと組み合わせる事でカバーできます。音が硬いので、聴いていると疲れると感じる人もいるかもしれません。
※2015年時点ではこのページで記述した製品は無くなっています。平面スピーカーを複数組み込んだ製品が出ているようです。現在の製品がどんな音になっているかは知りません。 株式会社エフ・ピー・エス

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