続・褌(ふんどし)の話

1999年2月

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ふんどしのつけ方
  前回の「褌の話」の反響が大きかったので、もう少し詳しく説明します。お勧めは、越中褌と言い細川越中守忠興が始めたものと言われています。作り方は、羽二重という純白の絹織物を4尺(121.2121・・cm)に切ります。これが一本分で千円程ですが、一反(二丈六尺=787.8787・・cmか二丈八尺(848.4848・・cm)の単位でしか入手出来ないでしょう。生地の巾は一尺三寸(39.3939・・・cm)で、その端っこを一寸三分巾に切り離し、包帯状の物を袋縫いして帯紐を作ります。布の端をほつれないように綴ったら、先に作った帯紐をT字型に縫い付けて完成です。着用法は、お尻の方に布を垂らして帯紐を前でしっかりと結びます。股の間から布の端を掴んで前に回し、帯紐の間を通して前に垂らすと出来上りです。ウンコの際は、一旦お尻の側に垂らして、おなかに巻き付ければ洋式でも、和式でもOKです。ここで気付くのは、絹と言う素材の良さと共に、メートル法では割り切れないサイズの物を身に付ける事の心地良さです。メートル法は18世紀末、大革命の当時フランスで首唱されたと言うことです。1875年に国際条約が締結され、わが国は1886年(明治19年)に加盟、完全実施は1966年(昭和41年)と最近の事なのです。  

 フランス革命を画策し、尺貫法は時代遅れで日本の国際化を妨げると、鯨尺の使用を一定期間禁止したのは誰だったのでしょうか?
  日本の小学生にパンを食べさせ、牛乳を飲ませ、パンツをはかせたのは誰だったのでしょうか?
  お母さんが、小学生のお子さんのために小さな褌を作るのも良いですね。使用上気を付ける事は、洗濯機に放りこむと独特のフワフワ、サラサラ感が失われます。お風呂に入った時に、石鹸で揉み洗いをすれば良いのです。もし、ウンコが付いていても自分で洗えば、奥さんに厭な思いや、幻滅を感じさせずに済みます。小さな男の子が自分の褌を毎日洗えば、日本人を取り戻す良いきっかけになるかもしれません。

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