HHOガス(ブラウンガス)
発生装置の作り方

ホームセンターで購入できる材料で、
水を燃やす装置を作ることが出来ます。

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炎の長さはは20cm以上
HHO(ブラウン)ガスの炎は、目に見えない部分が物凄く長いのです。
眩しく光るレンガ
水から発生したガスで石を溶接し、レンガを溶かし、 ステンレス板やスチール缶に穴をあけています。
組み合わせて作った理想のトーチ
理想のトーチです、爆縮を避けるには一瞬で消火できるコック式がベストです。 既製品はありませんので、ebayを通してオーストラリアから取寄せた ブラウンガス用トーチの先と、コンプレッサー用エアー部品を組み合わ せて自作しました。 筒の中にはステンレスウールが固く詰まっています。
発生装置は簡単に作れ
ます、ご自身で体験して
から考えましょう

 この不思議な炎を体験すると、未知の可能性を秘めている事に気付きます。このガスに限らず、いくら本を読んだり、ネットで情報を漁っても、ただ単に知識が増えるだけで、自分自身で物事を判断したり、何かを創造する力にはなりません。まずはご自身で装置を作り、季節による気温変化の中で実験を続ける間に、この装置の可能性と解決すべき問題点が見えてきます。
  ブラウンガスについては以下のサイトで的確に説明されています・・・
ブラウンガスを活用した最新溶融技術の開発状況 (株)光と風の研究所
 HHOガスの実用例はHYDROTECHNIX社(英国)のサイトが参考になります。
 ※道具が無くて自分では作れないけど、ブラウンガス体験をしたいとお考えの場合は、既製品をebayで購入できます。検索窓にhhoと入れるとドライセルやhhoガス関連製品が山ほど出てきます。 当方が製作に費やした費用よりも、はるかに安くあがると思います。最初何も分からずに、無駄なものを沢山購入しましたので、15万円程かかりました。

HHOガス発生器はドライ
セル方式、世界中で最も
多く採用されています

 ドライセルに関しては、特にオリジナルの部分はありません。しいて言えば、アクリル板はホームセンターで入手できる厚さ5mmを使いましたので、補強の為に木の板でサンドイッチしました。通常アクリル板は反らないように10mm以上のものを使いますが、高価で加工が大変で、しかもホームセンターでは入手できません。
使用材料
(41枚構成ドライセル2基)

ステンレス板(0.5×140×230mm、通電用以外は金切りバサミで30mmカット)×82枚、ゴム板(2×140×200mm)×82枚、ゴム板(10×140×200mm)×2枚、アクリル板 (5×180×240mm)×4枚、枠用ベニア板(18×180×240mm)4枚 、エアーホース糸入り内径7mm外径10mm、ビニールホース外径6mm、エアーホースジョイント各種、6mm径のボルト(29cmの両ネジボルトがお勧め)、ナット、ワッシャ、電気ケーブル、醤油等の口が大きいペットボトル2本、通常のジュースやコーラのペットボトル等。
 ※パッキング用のゴム板は当初1mmにしましたが、ステンレス板同士の接触で何台ものACDCコンバーターを壊しました、試行錯誤の末に2mmがベストと判明しました。
安くあげるには
 ホームセンターで入手できる材料で作ると言うコンセプトで説明していますが、紆余曲折の末にたどり着いたのは、業務用のサイトから材料や器具を取り寄せた方が安く上がると言う結論です。ステンレス板は大きなサイズの物を指定の寸法にカットしてくれるところに注文すれば費用は3分の1程度です。Shop O・S
 ゴム板は100×100cmの物を鋏でカットすれば、これも費用は3分の1になります。
ツールセンター:【天然ゴム板】 2mmX1mX1m
  5mmのアクリル板、ホース、ボルト、配線ケーブル等はホームセンターで購入した方が、送料がかからないぶん安くなります。
 配管用のバルブ類をホームセンターであれこれ迷いながら選ぶのは勉強になります。
 但し最初にきちんと計画を立てて、必要な材料を送料が無料になる金額にまとめれば、ホームセンターよりも安くあがるし、ホームセンターで入手できないものも揃える事ができます 。
 大きいゴム栓は DIYツールストア 楽天市場店、工具類はNetショップ工具屋、安定化電源 ( ACDCコンバーター) 及び炭酸カリウム500g はアマゾンコムが最も安価です。
加工済みステンレス板
ステンレス板0.5mmがお勧め
ステンレス板は厚いほど工作が大変です。 板厚とガスの発生量に関係が有るのかよく 分かりません。0.5mmならホームセンター で入手できます。金切鋏で容易に切る事 もできます。
切り抜いたゴム板
ゴムパッキング厚さ2mm
最前面だけ10mmのゴム板を使うとバルブの螺子と隙間が出来て作業が楽です。中間は2mmがお勧めです。仕切りゴムの厚さによって、ガスの発生量が変わるのかどうかは、検証していません。
セルの組み立て
ドライセルの作り方は世界共通
YouTube画像で組み立ての手順を見る事が出来ます。ステンレス板の枚数によってボルトの長さが決まります。41枚を組み立て中。
HHO Dry Cell construction
電線が繋がった様子
ケーブルを繋ぐ
通電用ステンレス板の飛び出した耳部分に穴をあけてケーブルを取り付けます。ボルトの位置とずらして耳をつけます。組み立てる前に配線した方が楽です。
通電ケーブルを取り付ける
のは3〜4枚おきに

  電極を取り付けた板の間に、取り付けていない板を3〜4枚挟むと言う事です。海外で販売されている既製品は、中4枚が多いようです。
 ケーブルを取り付けるステンレス板は、3cm程の耳が飛び出すようにします。耳にドリルで穴を空けて、ボルトとワッシャとナットでケーブルを取り付けます。
仕切り用ゴム板の厚さを
変えると作業が楽です

 仕切り用ゴム板は、バルブを取り付ける前面だけ10mm、他は2mmにすると作業が楽です。
※ホームセンターでは枚数が揃わない場合があります。何軒も回って買い集めるよりもネットで購入した方が楽です。ホームセンターに置いている30cm角を何枚も買うよりも、はるかに安くあがります。【天然ゴム板】 2mmX1mX1m ステンレス板同士の接触を避ける為に、ゴム板は厚さ2mmをお勧めします。
 1mmではステンレス板同士が接触してショートする可能性があります。
  溶液が短時間で茶色く変色する場合はショートしています。そのままにしておくと、ステンレス板がボロボロになり、ACDCコンバーターが破損する可能性があります。ゴムの裁断や切抜きは、少し大きめの鋏で楽に作業できます。

ステンレス板の加工が難しい
場合はカットしたものを注文
できます

 厚さとサイズを指定して見積もりを依頼し、予算に合えば発注します。0.5mmなら、ケーブルを繋ぐ部分を見て3cm多めにサイズを指定し、ケーブルを繋がない板は金きり鋏で3cmカットする程度の加工は簡単です。以下のショップで指定サイズで注文が出来ます。Shop O・S
〒393-0008 長野県諏訪郡下諏訪町字町屋敷2222-6
TEL:0266-27-7378 FAX:0266-27-6493
(直通)E-mail:shopos@maria.name
ステンレス表面の加工及び
穴あけはご自身でやって
ください

 ガスを発生しやすくする為に、表面にサンドペーパー等で傷を付ける必要があります。ホームセンターで売っているワイヤーブラシも使えます。ディスクグラインダーを持っている場合は、サンドペーパーを取り付けて表面に当てると短時間で作業が進みます。
自作は無理と言う方は、ebayの検索にhhoと打ち込んで検索して下さい。
ゴムパッキング内側位置の
上に1〜4個、下に1個穴を
あけます

 穴は直径10mm程度なら、ドリルの刃も比較的安価です。当方は上に3個、下に1個穴を空けています。
ドで固めた取り付け部分
バルブの付け根はホットボンドで補強
手製のゴムパッキングを挟んでいますが、空気漏れ・水漏れを完全に防ぐ為に両面の根元をホットボンドで固めています。
ペットボトルのバブラー
バブラーはゴム栓
を差し込むだけ

バブラーはアクリル板で手作りしたり、ポリタンクにコックを取り付けた物が殆どです。写真のゴム栓方式なら、差し込むだけでバブラーになります。
部品を差し込んだゴム栓
3本の接続部品を差し込みます
パイプが付いた2本はドライセルの上下のバルブに繋ぎます。口だけ見えているところからガスが排出されます
3本並んだボトル
複数のドライセルのガスをまとめる
左右のバブラーがドライセルに繋がっています。中央は左右のバブラーから出たガスをまとめて、バーナーに送っています。
ゴム栓方式は逆火・爆縮に
よるバブラーの破損問題を
解決しました

  逆火で爆縮してもゴム栓が外れるか、ペットボトルの底が抜けるだけです。水が漏れないポリ桶等にペットボトルを並べておけば、破損しても漏れた液は新しいペットボトルに移し変える事が出来ます。 ペットボトルの口にはNo.9のゴム栓が適合します・・・・ バーナーに繋ぐバブラー用 。
 ※圧力が高くなった時に、ゴム栓が滑って抜けないように、ペットボトルの口の内側を紙やすり等でザラザラにしておくことがポイントです。
和気産業 ゴム栓 No.9 黒 上径30x下系25x高さ30mm
エアーホース連結部品を
ゴム栓に差し込むだけです

  6mmのドリルで穴をあけて直径6mm強の連結部品を差し込みます。
  大きいゴム栓ほど作業は楽です。No.10のゴム栓なら、3本の接続部品を差し込んでも余裕があります。醤油やソースや味醂の1Lペットボトルの口にぴったり合います。こちらは爆縮で破損する事はありません。ドライセルに繋がるバブラー。
和気産業 ゴム栓 No.10 黒 上径32x下系27x高さ32mm
針ノズルセット
バーナー先端は口径0.3〜0.8mmが安全
ホームセンターで販売されているニードルセットは一番細いものが口径1mmです。かなりのガス排出量が必要で、少ないと爆縮が起こります。ebayかAliExpress.com でHHOガス専用トーチを入手される事をお勧めします。
2台並んだドライセル
2台でパワーアップ
実験している内に1台ではパワーに満足できなくなります。手順が分かれば複数作るのは機械的な作業です。(41枚組みドライセル2基)
バーナーの掃除用具
火口掃除針も用意
しておきましょう

先が詰まった時はこの用具で掃除をします。何故か分かりませんが金属やガラスを溶かしている時に突然眠くなります。手元が狂って溶けた金属やガラスが火口に触れると穴が塞がって爆縮が起こります。塞がった火口を掃除するのに必要です。ケースに入った上の製品と、ステンレスの針だけを束ねた下の製品の両方があればベストです。
火口掃除針 No.314 三共コーポレーション
針で突いても取れない場合は、ヤスリで先を少し削ってから再度突くと通ります。
ポイントはガスの発生量と
バーナーノズルの径をぴったり
と合わせる事です

 この結論に至るまでに、何個もの容器を破損させました。(逆火・爆縮により) バーナーのノズルからガスは出ているのですが点火すると、炎になる前に火がホースの中を走ってパンと大きな音が轟き、バブラー(ガスを集める容器)の蓋がバラバラになって飛び散ります 。1回目の時に右耳の鼓膜を傷めました。ペットボトルのバブラーに変更してからは、ゴム栓が外れるか、ペットボトルの底が抜けるだけです。 その辺に転がっているペットボトルなので、すぐに交換でき ます。

ドライセルは定期的な
メンテナンスが必要です

 電気分解で泡が発生している間中、微振動が起こっているようです。その微振動でナットが徐々に緩んでいきます。ナットが緩みガス漏れが起こると、ガス圧が下がり炎が小さくなると同時に逆火・爆縮を起こしやすくなります。ガス圧が十分に上がらない時は、ホースの接合部の点検と同時に、ナットの締め付けを 必ず行うようにしましょう。仕切りゴムが強く締め付けられて次第に薄くなっていく事もガス漏れの原因になるようです。 ゴム栓に接続部品を差し込んだ穴も、 何度か爆縮を繰り返すと大きくなって空気漏れを起こしている場合があります。緩くなっていたら新しいゴム栓に取り替えましょう。ホットボンドで固めておくのも空気漏れ防止になります。ペットボトルの口も、液の温度上昇で次第に大きくなっていきますので、定期的に取り替える必用があります。自作すると仕組みが分かっているのでメンテナンスは容易ですが、既製品を購入した場合は、良く観察し、億劫がらず、恐れずに補修作業をして下さい。

電源部分
電源はACDC安定化電源
付属の細いケーブルを使うと溶けてショートします、延長コード程度の太さが必要です。ACDC安定化電源12Vは15A、20A、30A、50A等があります。使うドライセルに適した物にしましょう。ガス発生量は、adjつまみで調整出来ます。
炭酸カリウム500g
炭酸カリウム(K2CO3)
通電を良くする為に入れます。塩やベーキングパウダーを入れるように説明しているサイトがありますが、こちらの方が良さそうです。ネット注文になります。アマゾンで500g950円 水で溶きますので1Lの計量カップや、小型のバケツを用意しておきましょう。
点火と暖気運転と
ガスの発生量

 スイッチを入れて5分間はガスだけを出します。その際に耳や唇にガスを吹き付けるとガスが常温より冷たい事に気付きます。点火して10〜20分経過すると炎は次第に大きくなっていきます。冬場は上記の時間が2倍近くかかります。
 冬場十分暖気運転をせずに点火すると、ガス圧が低く逆火現象が起こります。ACDC安定化電源が短時間で熱くなる時は、adjつまみを左に回して出力を下げると、破損を防ぐ事ができます。最低にしても熱くなる時はショートしているか、電流に対してドライセルの容積が少な過ぎます。ステンレス板の枚数を増やすか、少しアンペアが低い安定化電源に変える必要があります。逆につまみをいっぱいに上げても、か細いガスしか出ない場合はアンペアの大きい製品に交換する必要があります。いずれにせよステンレス板11〜31枚のドライセル1基では、期待するほどのガス量は発生しないと覚悟してください。
点火の方法は何でもOK
 点火はマッチでも、ガスライターでも、バーナー用の着火器具でも、何を使っても安全性は同じです。当初はバーナー用の着火器具を使っていましたが、使いづらくて上手に点けないと時間がかかることがあり、マッチに変更したら、うんと楽になりました。
消火の手順
 最初にバーナーのバルブを閉めて火を消します。すぐに電源のスイッチを切ります。 次にバーナーのバルブを開けて、ホースやバブラーの圧力を抜いて終わりです。 内圧が高いままにすると、ドライセルとバブラー間で水が移動して、適切な容量のバランスが崩れます。
手作りの逆火防止装置
逆火防止装置
ガス発生量に対して口径が大き過ぎるバーナー火口を取り付けると、火がホースの中を逆流する事があります。バブラーを取り付けていれば、ドライセルは破損しませんが、バブラーが破損する事はあります。100%ではありませんが、防止装置は逆火による爆縮を途中で止める効果があります。
逆火防止装置の作り方はこちらです。
て穴が空いたペットボトル
これが爆縮です
ペットボトルは、ロケットにして飛ばせるほど膨らむ圧力には強いのですが、収縮する力には案外脆いのです。穴のあいたペットボトルから流れ出した水で棚は水浸しになりました。ガラス容器にプラスチックの蓋をねじ込んだバブラーで爆縮が起こった時に鼓膜を傷めました。 中に引き込まれた勢いで、蓋の破片が広く散らばりました。勢いが弱いので直撃されても痛くはありません。爆発だったら、ガラスとプラスチックの破片が猛烈な勢いで飛び散って大怪我をしていたでしょう。
棚に整理して配置
炭酸カリウムは水1Lに30g
 炭酸カリウムは計量スプーン15cc1杯、5cc1杯で水1Lに必要な30gです。最初の間は液をこぼす事がよくありますので、1kg程用意しておくと気が楽です。 中華そばのかんすいとして使われているもので、うっかり飲んだり、目に入れない限りは取り扱いにさほど注意を払う必要はありません。ドライセルと3本のバブラーに入れる水は全て炭酸カリウムを混ぜます。
適切に配置しましょう
 ドライセル(ガス発生器)と、バブラー(ペットボトル)は、サイホンの原理が働くように高さを変えて配置する必要があります。水を使う作業が多く、電源部は濡れないように最も高い位置に設置すると安心です。ペンチやプライヤーやドライバーや鋏を使う作業が絶えず発生しますので、道具類は見易い位置にまとめると効率が良くなります。
ゴーグル、軍手、マスク
で身を守りましょう

 ステンレス板を切ったり穴を空けたり、表面を削ったりしますので、 怪我をしたり、金属粉を吸い込まないように防御しましょう。完成後に金属を焼き切る時に火花が散りますので、火傷をしないよう軍手を使いましょう。

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